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対策立案プロセス・対策推進プロセス

データを活かすコメントと対策の立案

はじめに

 収集した回答データの分析結果を踏まえた報告書の作成は、調査結果を組織内で共有し、エンゲージメント向上のための施策につなげる上で重要な役割を果たします。

 当社では、定量的な結果だけではなく、課題をあぶりだし、対策案まで記載した報告書を作成します。「結果を活かして、問題解決に向けて行動しやすいこと」を常に念頭に置き、読み手にわかりやすく、実践的な報告書を作成いたします。


当社の報告書作成・コメント付けにおける3つの心構え

客観性を保ちつつも、実態を踏まえた報告を。

事務局メンバーと一緒に設問を作る過程で、回答収集データ以外の「社員の実感情報」も、当社は知ることになります。いったん、その情報を忘れ、徹底的に数値に向き合い分析コメントを付していきます。そのうえで、実感とずれがある場合、そのずれについての検証をおこないます。

シンプルな報告書と詳細な報告書を作成し、読み手に合わせる

報告書の本質は内容にあります。概要版と詳細版を作成することで、ざっと把握することとより深く把握することの両立を目指します。また、グラフデータ等は、Webでの閲覧も可能です。

忖度せず、真摯に結果を報告する

社内の人間関係や権力構造に影響されることなく、調査結果をありのままに報告します。データの透明性と誠実性を最優先に、組織改善につながる正確な情報提供を行います。

自由記述の適切な引用
  • 個人特定防止への細心の配慮
  • 報告書全体との文体調和
  • 調査結果理解のための必要最小限の引用
数値比較を超えた深い考察

単純な数値比較にとどまらず、以下の視点でコメントを作成いたします。

  1. 定性データの活用:自由記述等の質的情報との組み合わせ
  2. 実感値の反映:現場の声や実際の状況の反映
  3. 踏み込んだ分析:数値の背景にある要因や影響を統計手法を活用して推定

対策立案支援

 報告書をベースに対策を、実態に即した形で具体化していく過程をサポートします。

2種類の対策にわけて考える

横断的対策
  • 対象:組織全体に影響を与える施策
  • :人事制度修正、部門間連携の促進
  • 事務局の役割:事務局との協働による具体的対策立案
部門別対策
  • 対象:各部門の状況に応じた個別施策
  • 特徴:現場実情に合わせたきめ細やかな取り組み
  • 事務局の役割:各部門での対策検討のための指針提供

対策の優先順位設定フレームワーク

当社では、対策案を次の3分類で整理し、効果的な改善策を提案いたします。

すぐできる対策
  • 特徴: 比較的簡単に実行可能
  • 効果: 即効性があり、組織の改善実感を高める
できるのに、したくない対策
  • 特徴: 手間がかかり、プランが見えにくい
  • 重要性: この領域の拡大が組織改革力の向上につながる
  • 当社の支援: 実行への動機づけと具体的手法の提案
できないが、したい対策
  • 特徴: 法改正や予算制約等で実現困難
  • 対応: 現実的でないため立案対象外

対策推進における3つの成功要因

長期的かつ全体最適な視点
  • 現実的な期待値設定: 制度改変などハード面の改善以外のソフト面の改善の効果実感は3年目ごろから
  • 継続性の重視: 目先の成果の有無にとらわれず、愚直な取り組みの継続
  • 特効薬への過度な期待回避: エンゲージメントは、内発的動機も無視できず、この点においては特効薬的な施策はない
サイレントマジョリティの声の重視
  • 発言機会の少ない従業員への配慮
  • 自由記述を通じた本音の汲み取り
  • 多様な意見の尊重と活用
ポジティブかつ全体最適な考え方
  • 成功事例の取り上げと水平展開
  • 改善職場の積極的な取り上げ
  • 全体の空気感向上への取り組み